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[hiroic's various Review & Daily Memo] Hiroicによる映画・ドラマ・本・芝居・四方山などに関するれびゅー
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作/長野まゆみ
出版社/光文社

ReviewWriteDate:2000/12/23
LastUpdate:2000/12/23

Story:
岬はずれの小さな燈台。
片脚の海猫は飛び立ち、船は切りの中に浮かぶ──。
秋から冬へ、少年たちに訪れる静かな奇跡(ファンタジー)。
(帯より)




ヒトコトReview:

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夜の風景の似合う、燈台と死者たち
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■海猫宿舎と子供たち

なにより、タイトルが好き。
のんびりしていそうなタイトルながら、その宿舎に暮らす子供たちは身体が弱く、友達とうまくやることすらできない不器用さ。
一見残酷な内容をさらりと登場人物にしてしまうところが、大人だなあ。。。

宿舎は海に近く、海猫たちも沢山生息している。
そこに新しい先生、青い目をもったパスカル先生が現れる。
彼のそばには同じ青い目をしたおじいさん、イヴン船長の姿もある。
ただし、彼の姿が見えるのはユンクとネリだけ──。

お話はほとんどが夜の風景と一緒に展開する。
もちろん日の光の注ぐ場面もあるのだけれど、印象は夜。
その夜の世界で子供たちはすでにこの世にいない人々と遭遇する。
自分の悩みを大人に打ち明ける。
昼間は本当は仲良くしたい友達たちと喧嘩をしてしまう。
夜の素直な思いを昼間にも伝えてゆける瞬間がこのお話の一番のヤマなのだと思う。


■パスカル先生と自分

大人──のはずのパスカル先生。
子供から見たら完璧なはずの『大人』の彼がまずはじめに悩みをさらけだす。
弱い自分を知っていて、その自分を支えるためにすでに死んでいる祖父、イヴン船長がそばにいてくれることも、実は知っている。
大人が完璧だと思っていた子供時代はとうにすぎて、だからこそ大人って別に子供じゃん、と思えるわたしは実はこのパスカル先生に一番感情移入してしまいました。
大人を『理解しがたい存在』として隔絶することの多い長野作品の中で、大人であっても何もかわらない──という視点が見れたのが個人的に嬉しかったです。
うーん、そしてイヴン船長のマフィン、食べたくなりました(笑)。

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