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[hiroic's various Review & Daily Memo] Hiroicによる映画・ドラマ・本・芝居・四方山などに関するれびゅー
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作/長野まゆみ
出版社/作品社

ReviewWriteDate:2002/5/6
LastUpdate:2002/5/6

Notes:
長野まゆみによる懐かしおもちゃエッセイ。
Stoy:
おもちゃ 古裂(こぎれ)コレクション
愛おしきものたち。幸せの情景。
懐かしさにみちたエッセイ集。
(帯より)

ヒトコトReview:

--------------------------------------------------------------------------------
思い出す子ども時代、なつかしのおもちゃたち
--------------------------------------------------------------------------------

■記憶の鍵は

──なんなんでしょう。
匂いで過去を思い出すとも言うし、情景なのかもしれない。
ごくごくたまに、頭の引出しの『どっか』からころんと出てくる記憶があって「人間の記憶ってばすごい」と感心してしまうのですが
このエッセイはそのきっかけにあふれています。


■愛しき蒐集物たち

ずいぶん長らくBookReviewをさぼっていたのですが、今回重い腰を上げたのはエッセイ中にあった懐かしの蒐集物たちに驚いたから!
そうそう、集めた集めた!!!!
がががーっと記憶がフラッシュバック。まるで自分が小学生まで戻ったような異様な感覚にとらわれたのです。
以下引用です・・・
飽きやすい子どものことだから、蒐集する品目は目まぐるしく変わった。記憶をたどって思いだすなら、a.消しゴム b.鉛筆 c.折り紙 d.千代紙 e.紙石鹸 f.紙ナプキン g.花紙 h.メモ帳 i.シールなどである。


a.消しゴム──流行った流行った。わたしの時は爆発的に練り消しが流行りました。
高校の美術でそれ用に買うようなちゃんとした練り消しゴムではなく、色がついていたり匂いがするようなヤツ。
普通の消しゴムを砕いたりカスを集めたりして糊と練って自作練り消し作りも流行っていました。
これは単に親がホイホイ練り消しを買ってくれないために流行った代用品なんで、もちろん鉛筆は消えません。(笑)

b.鉛筆──は、流行ったようないないような。記憶にあまりないです。

c.折り紙──爆発的に流行りました。長野まゆみも書いているように、MDサイズの小さい折り紙。
千代紙系ではなく、いろんな柄物が流行って、トレードしまくっていました。今でも一部残っています。使わないのに集めるんだよねえ。それが楽しくて。

d.千代紙──これはわたしは折り紙の中に入るかな。

e.紙石鹸──懐かしい!!!
今の子は知らないんじゃないかなー? ちゃんと手を洗うような物じゃないんだけど、超薄い石鹸。
サンリオ商品とかであって、誕生日会とかのおかえしにもらった記憶が。

f.紙ナプキン──長野まゆみ曰く「花もようやチェック柄で、使用目的はとくになし。見せ合ったり、交換したりするだけのもの」。
紙ナプキン流行りましたー?

g.花紙──「ポッケットティッシュが登場する以前の懐中品」だそうですが、こいつもわたしは流行った記憶ナシ。

h.メモ帳──「ミシン線入りで一枚の紙が三つくらいに分割できる。実用性はほとんどなく~」なるほど、あった気がする。漫画雑誌の付録とかにあったような。

i.シール──これは今でも流行っているでしょうね。うちらの頃には今ほど立派なもんじゃありませんでしたが。

しっかし、どれもこれも女の子たちは競って蒐集し、交換し、自慢し、親にねだったり買ってもらえなくて悔しい思いをしたり──そういう小学校の教室の匂いがせまってくる、なつかしの品々です。
言われてみれば、わりとちゃんと覚えていたりして、本当に懐かしい。
あと、わたしの学校はふでばこが流行りました。「何面あるか」を競うんですが、ありませんでした?
流行り物って地域限定のものもあるので、友達と小学校時代のことを話すと面白いですよね。


■わたしの記憶は

一年ほど前、打ち所がよかった為に結果なにごともなかった交通事故にあったんですね。わたし。
実はその後、ある一定時期に恐ろしくいろんなことを思い出したのです。
いろんなこと、と言ってもどれもささいな「あ、あの時こんな花が咲いててこうしたっけ」とか「こういう気持ちでこう言ったんだっけ」みたいなささいなことで、どれも小学校時代のどーでもいい記憶でした。
頭打ったからでしょうか?(笑)
人は、ちゃんと、覚えているんですね。記憶──というか、情景そのものの感覚、として。
思い出す時の面白さは、その、感覚でした。事実を思い出すだけじゃなく、感情を伴って思い出すんです。
「なになに、わたしひょっとして死期でも近いの?」と思ったほど、リアルに細かいことを思い出した一時でした。
今は全然、そういう感覚がないので、あの一時、事故後3~4ヶ月後ぐらいの一ヶ月ぐらいでしょうか。
色々過敏になっていたんでしょうね。
あの、泉の底をのぞいていたらふっと蓮の花が浮かんできちゃうような、変に唐突でリアルな感じ。(変な喩えですんません)
あ、って声が出そうなほどふいに現れる感覚。
人間って、面白いな──としみじみ。記憶ってすごいなあ。
と、余談でありました(笑)。

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