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[hiroic's various Review & Daily Memo] Hiroicによる映画・ドラマ・本・芝居・四方山などに関するれびゅー
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作/中島かずき
演出/いのうえひでのり
ReviewWriteDate:2002/8/30
LastUpdate:2002/8/30

Cast:
市川染五郎(阿弖流為<あてるい>)/堤真一(坂上田村麻呂利仁)/水野美紀(鈴鹿/釼明丸)
西牟田恵(立烏帽子)/植本潤(紀布留部)
橋本じゅん(佐渡馬黒縄)/栗根まこと(飛連通)/逆木圭一郎(大獄)/右近健一(無碍随鏡)/河野まさと(阿久津高麻呂/覆面男1)/インディ高橋(赤頭)/礒野慎吾(青頭)/村木仁(丸頭)/吉田メタル(大伴糖持/覆面男2)/村木よし子(阿毛斗)/山本カナコ(薊)/中谷さとみ(阿毛留)/保坂エマ(阿毛志)/川原正嗣(翔連通)/前田悟(闇器)
金久美子(御霊御前)/渡辺いっけい(蛮甲)
2002/8/5~28 @新橋演舞場

Date:
2002/8/24 17:00

Note:
劇団☆新感線×松竹



ヒトコトReview:

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いい男そろいぶみ、久々に観たぞ! と実感ありの娯楽大作
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最近チケ取り情報がかなりずさんになっているため、チケットを取っていなかった『アテルイ』。
行きたいなあとは思っていたのだけど根性がないわたしは基本的に当日券というのはやらないタイプで。(家が都心から離れている、そして面倒くさいのが苦手・・・笑)
そんな時、ようこさんよりチケットを譲っていただけることになり、行って参りました新橋演舞場。

新橋演舞場・・・以前新春歌舞伎に連れて行ってもらってみごと3F席で爆睡した記憶のある劇場。
2年ぶりぐらい?
どうしてもロングブーツが欲しい病にかかっていたので先に表参道に寄り、どでかい荷物を持って演舞場前到着。
ロッカーの空きを確保するために開場前にスタンバイ。
ロビー開場後、まっさきにロッカーに向かい、一番どでかいロッカーにブーツの箱を入れる。
普通のロッカーじゃ入らないサイズなんだもの。
それ以外に入れるものがなくもったいない気がするものの、こんなはた迷惑なものを座席に持ち込んで3時間を過ごすなんて考えられないので、しゃーないです。


■いい男・ふたり主役のための舞台!

さて、実は初・劇団☆新感線なわたし。
大変わかりやすくストレートな娯楽劇、大いに楽しみました。
活劇ありの、ややロマンスありの。
ギャグもちゃんと笑えたし。
役者も基本的に皆達者であやういところもない。(んな心配がいるのは某劇団だけか)

しかしまあ、何と言っても市川染五郎+堤真一、このふたりのための舞台でしょう。
染五郎@アテルイはタイトルロールだけど、実質ふたり主役。

わたしは堤さんがよく駆け抜ける方の花道側だったので、どうしても目が堤さんに行く。
ヒーロータイプのキャラとは違うんだけど、しみじみカッコイイ。
台詞に味があるっつーか、なんかこういう人いそうで(でも実際にはいない・・・涙)、無骨なところもありつつ、無邪気で男気があって。

対する染五郎は影のある典型的ヒーロー役。
笑う部分もあるけど、基本的には王道でしょう。
文句なしにカッコイイ。

んで、まあ絶対に染派か堤派かってことになるんだろうけど、すんごいすんごい悩みつつ、うーん。堤派。
是非とも近くにいてほしい人材ってことで。笑

このふたりがたち回りはほんとカッコイイし、
やりとりも敵味方でありながらお互いを尊重し、友情すら感じているっていうので、お話をぐいぐいひっぱっていくわけです。


■惚れたぜ、西牟田恵!

いやあもう、実を言うと男性陣2人よりもわたしが惚れ込んだのが西牟田恵!
染五郎演ずるアテルイとともに蝦夷の里に戻り闘う女性、立烏帽子役。
この立烏帽子こそが一度アテルイが裏切った神・アラハバキそのものであり、アテルイを『神殺し』とさせる存在。
いやあもう、ステキ。
ややハスキーな少年みたいな声もいいし、お芝居もいいし、小柄な身体で柔軟に動き回る立ち回りもいいし、なんてってって存在感がある。
女を感じさせない存在ながら、でも魅力的。
あんま女女したキャラだと女の側から見ると鬱陶しい、うざいキャラになっちゃうところもあるのですが、西牟田さん演じる立烏帽子はそれがない。
自分を救うために罪をおかしたアテルイを探し当て、ともに蝦夷に戻る・・・という筋書きがまたドラマチックで、そんな二人の旅路を勝手にわくわく見る観客。

観客は物語の進行上、アテルイ・染×西牟田・立烏帽子、堤・田村麻呂×水野・鈴鹿の組み合わせで筋を追っていくわけですが、ペアとしては断然染×西牟田に軍配ありなのです。

とうとう西牟田・立烏帽子がアラハバキの神であるとわかり、アテルイと対決する場面なんてもう鳥肌です。(あくまで個人的にですが)
裏切りたくて裏切ったわけではない神・アラハバキを再度自分の意思で殺す、アテルイ。
二度も自分を裏切るのか──とあえぐアラハバキ。
それまでひとつにくくっていた髪をばさあっと空になびかせ、アテルイの前に降臨したアラハバキとしての西牟田さんのカッコイイこと!!!
そのアラハバキを殺し本当の神殺しとなるアテルイ。
いやあもう、素敵っす。惚れました。


■しかしこういう女こそ

モテルんちゃうかしら──て思ったのが、水野美紀演じる鈴鹿。
考えても考えても、鈴鹿のキャラがなまっちょろいためなのか、水野嬢の演技がイケてないのか、判断はつきにくい。感情入っちゃうから。
でもまあ、釼明丸の役になった時もやはりイケていなかったから、感情論抜きで水野嬢にも問題ありってことでいいでしょう。

と言い訳がましく言いたくなるのには多少理由があって
堤田村麻呂の相手役である鈴鹿が、堤さんの隣に立つ、堤さんが惚れている女ってのが納得いかなかったのよー!!
・・・・・・しかしそれは単に美人でなよなよした感じの女に対する女としての敵愾心かもしれん、などと冷静に考えてみたりもするわけで。

しかしその点を抜いても、まあ、やっぱ、だめだったよなあ。
釼明丸役の時は鈴鹿と別人でないといかんのに、やっぱイヤ~な女っぽさは残っていたし、やっぱ下手だったと思うし。
少なくとも見る限りにおいて鍵を握るほどの重要な役を演じているっていう感じがなかったし、でも脚本上ではもっと重要な役だったはずで。

アクション女優云々っていうのがパンフにやたらと書いてあったのですが、言われて見ればそうなのかな? てなぐらい。もちろんアクションは下手じゃなかったけど、オープニングの踊りは学芸会っぽかったし。

まあ、初舞台ってことだし、次以降──なんでしょう・・・・・・。
終始「堤さん、どうしてそんな女がいいのー!?」
みたいに思いつつ観てしまいました。
しかし、実はああいうタイプの女性の方が男性受けはします。
これも真実。
田村麻呂、お前もか・・・・・・。


■その他お気に入りキャラ

ダントツ気に入ったのは植本潤さん。
笑わせるところはビシっと笑わせ締めるとこ締める。
悪役だってわかりつつも一目おいちゃうようなその存在感。うう~ん、いいです。

右近さんは、変な妖怪になってもなお面白い。


■盛り上がりまくったカーテンコール

こんなに盛り上がっている会場を見るのは『エリザベート』の山口バージョン以来かしら。(笑)
楽日も近くなっていたのでリピーターも多かったようで、隣のおばさまたちも幕間にあそこはねっていう話をしていたりする。
(気のせいか、客層がいつものお芝居と違う。年配の方が多いのはやはり染パワーか)
びっしりと当日券の折りたたみ席が置かれた会場の熱気はカーテンコールで最高潮に。
スタンディングオベーションとなりました。
熱心なファンがぱらぱらやっていたのが、カーテンコールの度に会場に広がっていくという感じで。

カーテンコール、1つ不満が。
全員が出てくるカーテンコールの後、染・堤・水野が3人で出てくるんです。
でもでも! 1観客の感想から言わせてもらうなら、話の中での重要度考えたら、染・堤が2人で出てくるかそれとも染・堤・水野・西牟田が4人で出てくるかでしょうー?
まあ、製作側の思惑とかキャストの扱いの問題とかあるんだろうけどさ。
西牟田さんの扱いに関してはあの分厚い2500円もするパンフ内での並びに関しても不満ありなんですけど。


■3時間という長さについて

3時間。長いか短いか──。
これ、ライフの時によく話題になったネタだと思います。
ライフの3時間は長い3時間。
新☆感線に関しては長いという感じはほとんどなかったのは事実。
やっぱり時計は見ちゃうんだけどね、全体の中のどの辺りにあたるのか、とか考えてしまうので。
でも長くて退屈とかそんなこともまったくなく。

しかし、奇しくもパンフでの富野由悠季と中島かずきの対談でそのことについて富野氏がこんなことを言っておりました。
(富野氏はトップランナーでも結構すごいこと言ってたりして視聴者をどきどきさせていましたが、対談は言いたい放題でかなり面白かった。(笑))
「1時間30分ぐらいまでは最初に何をやっていたかを覚えているんです。でも、1時間40分を超えると覚えられなくなっているの。~中略~3時間を超えると完璧にわからなくなるの」

個人的に、これ、本当だな~と思う。
『アテルイ』に長さは感じなかったけど、一幕でのストーリー展開って、二幕を見ている段階でかなり記憶の彼方だったし、もうちょっとエピソードを刈り込んでいった方が伝わりやすいんじゃないかなとも思いました。
特にわたし、キャッシュメモリがない人なんで。2回観ればもうちょっと記憶が確かなんだろうけどねえ。そういう意味で再演およびDVD発売を期待。(笑)

で、1点気になるのが、テーマのブレみたいなもの。
野田秀樹なら1時間半でばしっとアテルイを見せてくれる気がするんだけど、彼ならテーマに沿ったエピソードを必要な分のみ散りばめてお話にしちゃうだろう、多分その場合神殺しがテーマになるだろうという感じがするから。
今回の『アテルイ』でも神殺しとしてのアテルイというテーマは見て取れる。
が、おそらくメインテーマは田村麻呂との男の友情。
だからメロドラマとしてどんどん時間が長くなる。
でも作者としては蝦夷、東北の神、神殺しっていうテーマに心ひかれているのは見てとれて、でもその好奇心が半端に披露されているから、なんだかもったいない。片足じゃなくってどっぷり踏み込めば相当面白いのに。それをやりつつ男の友情やるのは難しいんでしょうが。でも、どっぷりの方が見てみたい。こんなに美味しいネタなのに。
アラハバキのエピソードを見ながらやはり梅原猛『神々の流竄』を思い出しました。

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