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[hiroic's various Review & Daily Memo] Hiroicによる映画・ドラマ・本・芝居・四方山などに関するれびゅー
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原作/マーガレット・ミッチェル脚本/菊田一夫
演出/山田和也
音楽/佐橋俊彦
作詞/秋元康
ReviewWriteDate:2001/7/31
LastUpdate:2001/7/31

Cast:
大地真央(スカーレット)/山口祐一郎(レット・バトラー)/杜けあき(メラニー)/今井清隆(アシュレ・ウィルクス)

寿ひずる(ベル・ワトリング)/花山佳子(マミー)/木村有里(ピティパット)/沢木順(ミード博士)
藤堂新二(フランク・ケネディ)/安崎求(チャールズ・ハミルトン)/林アキラ(ジェラルド・オハラ)/冨田恵子(エルシング夫人)/植田チコ(プリシー)

石波義人(成金/船長他)/青山達三(募金係/農園主他)/前沢ゼン一(召使ポーク/楽士他)/小林仁(南部の青年/紳士他)/斎藤譲(南部の青年/北軍士官他)/岡智(南部の青年/北軍士官他)/佐々木しんじゅ(南軍士官/略奪者他)/中尾和彦(南部の青年/楽士他)/井上仁司(ウィリー/南軍士官他)/中本雅俊(農園主/略奪者他)/土屋貴俊(南軍士官/招待客他)/平野瓦(北軍衛兵/略奪者他)/沼沢勉(南軍脱走兵/農園主他)/附田政信(南軍士官/略奪者他)/篠原功(南部の青年/楽士他)/渡辺隆(使用人/楽士他)/板垣辰治(使用人/楽士他)
梅原妙美(ミード夫人他)/松本好永(ワイティング夫人他)/小笠原みち子(エレン他)/松谷彼哉(スエレン他)/板倉リサ(娼婦/花売り他)/森本麻祐子(娼婦/招待客他)/村瀬美紀(インディア/船客他)/白木原忍(キャリーン/娼婦他)/千葉桃子(情婦/野菜売り他)/中川菜緒子(娼婦/果物売り他)/池谷京子(令嬢/老婆他)/斎藤文華(娼婦/パン売り他)/永山志津香(娼婦/招待客他)/辻奈緒子(メイド/淑女他)/吉田ひかる(淑女/船客他)/樋口綾(淑女/船客他)/林久美子(淑女/船客他)
佐野日名子(農園主の娘/ボニーの声)/高橋愛子(農園主の娘/ボニーの声)
2001/7/6~8/27 @帝国劇場

Date:
2001/7/28 12:00 N42

Note:
名作『風と共に去りぬ』の国産オリジナルミュージカル。




ヒトコトReview:

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和製ミュージカルの限界なのか、駄作なのか・・・笑
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チケットを手配したのは、今年正月。
住友VISAの貸切公演で、お値段は若干安め。お楽しみ抽選会と舞台挨拶有り。
忘れかけていたころチケットが届く──いつの間にか三井住友VISA貸切公演になっている。。。


■なぜにミュージカルにするかな? の奇妙な舞台

前フリで『ローマの休日』は和製オリジナルミュージカルでは出色の出来で
韓国にも輸入されたぐらいだ云々、その『ローマの休日』スタッフが再度結集! みたいなのを散々聞いていたわけです。
わたしは『ローマの休日』は見てないのでその辺りは鵜呑みにするしかないですよね。
とはいえ、観劇前に「今回のはヒドイらしい」との好香報を受け、それなりに覚悟して行ったんですが・・・

うーん、何なんでしょう、あれは。
わたしは『風と共に去りぬ』は映画でもちゃんと見たことないので決め台詞とイメージしかなくって
ストーリーなんて知らないんですがしかし。
そんなわたしですら「すげー、はしょって場面だけくっつけてるぞ」とわかる始末。
内容があるのやらないのやら、なんか延々時系列で進んでゆくんで変な感じ。
あとでパンフを読んだところ「スカーレットとレットバトラーのメロドラマ」という観点から描かれているらしい。
メロドラマするには、ちょっとツメ甘いっていうか、欲張りすぎ?

わたしがこれまでに見たことがあるミュージカルって『レ・ミゼラブル』と『エリザベート』だけで
共に東宝の帝劇公演。全編歌で綴るタイプのミュージカル。
参考値にするには偏っている気がするんですが、ほんっと、音が違うね。
なんつーか、演歌とか歌謡ロックっぽいというか、ソロの歌手が歌い続けているというか、グルーヴがないっつーか。
音がすごくうすっぺらなのね。
メロディラインの問題というよりも、アレンジの問題に近いかな。
かろうじて冒頭の『赤き大地よ』はいい感じで音があるけれど、それ以外の曲はなんだかスカスカ。
歌い手の力量でなんとかできちゃう場もありましたが、なんとも寒い。
まあ、地の芝居からいきなり歌いだすタイプのミュージカルって初めてだったので、その違和感かもしれないですが。
あれでも日本でもっとも優秀なメンバーが作ったナンバーなんだろうか?
秋本康である意味はどこにあるんだ?
話題づくりにしてもたいして話題になっていなかったような気もするし・・・。
とってつけたような歌が、どうも違和感。ミュージカルだったっけ? ていう程度の印象だし。
これって素直にストレートプレイでやってた方がいいんじゃないすか?
それか、海外でいいのが出来てロングランとかされたらそいつを輸入してくるの。
とりあえず和製の限界なのか、スタッフの力量の問題なのか、解釈に誤解があるのか・・・何か変なお芝居でした。
舞台装置もなんか寒いし(いや、これは狙いなのかもしれないが)、装置の動き自体も寒いし、なにより観客の拍手が寒かったし。

しかしまあ、こういう舞台は笑いも多い。
芝居側が用意した笑いじゃなくて「ひえ~~~、これは~~」というタイプの笑いが多かったです。
感動している人もいるかもしれないので、まさか声を出して笑うわけにもゆかず、かなり苦しい思いを致しました。(笑)


■大笑いポイント 山口バトラー

ていうか、わたしを笑い死にさせるつもりか、あんた!!!
演技がまたえらいことになっているらしいと小耳にはさみながら行きましたが、とんでもなかったです。
いや~、『レ・ミゼ』にしろ『エリザ』にしろ地の台詞がほとんどない歌で綴るミュージカルだからよかったものの、今回のようにお芝居が全面に出てしまう舞台では、演技ヘタすぎ!!!
それでもまあ、耐えて耐えられないこともありませんでした──途中までは。

子供を死なせてしまって酔っぱらう(でも酔えないの)場面。
あれってスカーレットと心が離れてしまう深い意味をもつシーンなのに、あれはいったい・・・
うひゃあああ、と叫びそうでした。
もう、恥ずかしい。恥ずかしすぎる。あれは演技か? ああしろと言われたのか? それともみな怖くて言えなかったのか? 演出家はどこ行った!!

その前にあった酔っぱらいシーンでもかーなーり厳しかったんですが、それ以上のひどさ!
ああ山口さん、あなたには歌しかない! 歌だけで十分! 普通の演技力なんて求めないわ!

そのとんでもないシーンからソロの歌に入ってゆくわけですが
こちらはまたすばらしい美声。歌声。天は二物を与えなかったのね・・・涙
この舞台で一番の拍手喝采を受けたそのソロ(『掌』)は、寒すぎるこの公演で唯一のミュージカルっぽいシーンだったような・・・。


■大笑いポイント 馬車

一幕、有名なシーンでしょう、スカーレットが馬車でアトランタから逃げるシーン。
火薬でばんばんやりながら走れ馬車!
て、馬がいな~い。(笑)
馬がついていない馬車は緩慢な動きで舞台を前後左右する。
ていうか馬車が水平移動するのが、とにかく笑える。
山口バトラーが「馬も休ませてやらないと」と言うのを聞きながら「馬、いないじゃん」と思ったのはわたしだけではないはず。


■拍手と観客

登場するだけで拍手がおこる、大地真央。
この舞台は大地真央のためだけにある──はずなのだが、喝采は大地真央よりも演技ぺたっぴな山口バトラーに集中。
拍手の感じからしてわたしの席のまわりは山口ファンばかり?
大地真央がソロで歌っても拍手はぱらぱら・・・だったら拍手しない方が切なくならんよ程度。

わたしの勝手な想像ですが──きっと大地真央はこの公演に出たことを後悔しているに違いない。(笑)
カーテンコール時も、山口さんの時は帝劇が割れんばかりの拍手だったにも関わらず、
大地真央の時はそれほどでもなかったような。(主演にしては、ですが)
舞台挨拶の時もなんだか不機嫌そうに見えたんだよな~わたしの偏見?
こんなヒドイ舞台に出させて、あげくみんな山口ファンですって?? みたいな感じの・・・(笑)
(わたしは大地真央が嫌いなわけではないです。どっちかっていうと好きです)

お客さんにとって拍手というのは、すごくわかりやすい意志表示なんだなあ、としみじみ思いましたね。
たくさん拍手したい! て思える曲も少なかったし役者もシーンも少なかったような。
VISAの公演だったのでカーテンコール終了後、すぐ舞台挨拶だったのでわかりにくいのですが
『レ・ミゼ』も『エリザ』も幕がおりてもお客さんの拍手が止まらなくて何度もカーテンコールのアンコールしてたのに、今回はいともあっさり1回で終了? みたいな空気。


■各キャストについて

大地真央。初見です。
歌はうまいわけじゃないのね。ヘタではないけど、うまくはない。
あの演技もどうなんだろう。
年齢を考えると少し怖いような。
でもパッと華がある。やっぱこの華こそがスターなんだろうなあ。
『女は降伏しない』はカッコいいです。でもよく考えればあれ以外の歌のシーンって、踊りってほとんどなかったような。

杜けあき、かわいい! 歌うまい!
ほんと、この人は芝居もしっかりしてるし、歌も相当うまい。
パンフには「宝塚で一時代を築き」とありましたが、確かにそうでしょう。
メラニーかわいい!(今、変換したら『米良ニー』となった。ちょっと怖い)

今井さん、無骨な感じがよかったです。歌もやっぱうまいわ~

林アキラさん。冒頭から美声をありがとう。素敵です。
司教さまも素敵ですが今回も・・・。
パンフを見たところ、NHKの歌のお兄さんだったのね。
ちょうどわたしが小学校頃なので、もしかしたら見ていたのかも・・・

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