作/長野まゆみ
出版社/河出書房新社
ReviewWriteDate:2001/5/5
LastUpdate:2001/5/5
Story:
銀河鉄道は何処へ走る。賢治と妹、死者の魂をのせて・・・
妹としの魂の在り処を求め、夜汽車に乗り込んだ、賢治の心の旅を、降霊感覚で描く佳作
(帯より)
ヒトコトReview:
--------------------------------------------------------------------------------
めぐる死者と生者の旅
--------------------------------------------------------------------------------
宮沢賢治をモチーフとした銀河?鉄道モノという意味では『賢治先生』と通ずるものがありますが、
こちらにはジョバンナもカムパネッラも登場しません。
ただ、やはり世界観を同じくして読むと倍楽しい? かな?
■銀河鉄道とその語り部たち
近刊の『文藝』での長野まゆみ特集にもありましたが、うーん確かに系図とかあるとわかりやすかったですね。
頭がこんがらがってしまいました。
でも同時に、本当にその血筋を正しく追う必要があるのかと言えば恐らく"No"で、
家とか血筋とか実際の生の肉体に込めちゃうとよけい意味がなくなるような、そんなお話でもあります。
ストーリーは主に章のはじめのモノローグと、賢治の乗る夜行列車での出来事で進んでゆきます。
夜行列車で乗り合わせてしまった少年と青年の謎を、彼らの何代目か前の死者たちがモノローグとして語ってゆくわけです。
少年と青年の奇妙、危うい関係が長野チックです。
過去と現在と、もしかしたら現在は過去なのかも未来なのかも知れないという時の混濁の中で
ふたりの存在が賢治以上にひかるわけです。
だからとりあえず、理論立てて理解せんでもよいかな~というか。
理論だててしまうと、つまらないモノになってしまいそうな予感がします。
ただまあ、ラスト近くに俊夫が少年の中に現れるのが、唐突ですが。
今まで呪われた? 一家の話だったのに急に賢治の知人につながっちゃうわけ? みたいな。
まあ、あんまり深いことを考えてはいけません・・・笑。
同時収録の『夏日和』は『銀河電燈譜』のアンサーストーリーにあたるもののようです。
賢治と知人である川島、その息子俊夫、俊夫の従兄弟である壮介。
彼らが現実(?)の東京をゆききします。
ただし、それを深くアンサーストーリーと考えてしまうとますます混乱するので、わたしは全く別物と思って消化してしまいました。
壮介の扱いは『銀河電燈譜』での方がお好みです。
出版社/河出書房新社
ReviewWriteDate:2001/5/5
LastUpdate:2001/5/5
Story:
銀河鉄道は何処へ走る。賢治と妹、死者の魂をのせて・・・
妹としの魂の在り処を求め、夜汽車に乗り込んだ、賢治の心の旅を、降霊感覚で描く佳作
(帯より)
ヒトコトReview:
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めぐる死者と生者の旅
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宮沢賢治をモチーフとした銀河?鉄道モノという意味では『賢治先生』と通ずるものがありますが、
こちらにはジョバンナもカムパネッラも登場しません。
ただ、やはり世界観を同じくして読むと倍楽しい? かな?
■銀河鉄道とその語り部たち
近刊の『文藝』での長野まゆみ特集にもありましたが、うーん確かに系図とかあるとわかりやすかったですね。
頭がこんがらがってしまいました。
でも同時に、本当にその血筋を正しく追う必要があるのかと言えば恐らく"No"で、
家とか血筋とか実際の生の肉体に込めちゃうとよけい意味がなくなるような、そんなお話でもあります。
ストーリーは主に章のはじめのモノローグと、賢治の乗る夜行列車での出来事で進んでゆきます。
夜行列車で乗り合わせてしまった少年と青年の謎を、彼らの何代目か前の死者たちがモノローグとして語ってゆくわけです。
少年と青年の奇妙、危うい関係が長野チックです。
過去と現在と、もしかしたら現在は過去なのかも未来なのかも知れないという時の混濁の中で
ふたりの存在が賢治以上にひかるわけです。
だからとりあえず、理論立てて理解せんでもよいかな~というか。
理論だててしまうと、つまらないモノになってしまいそうな予感がします。
ただまあ、ラスト近くに俊夫が少年の中に現れるのが、唐突ですが。
今まで呪われた? 一家の話だったのに急に賢治の知人につながっちゃうわけ? みたいな。
まあ、あんまり深いことを考えてはいけません・・・笑。
同時収録の『夏日和』は『銀河電燈譜』のアンサーストーリーにあたるもののようです。
賢治と知人である川島、その息子俊夫、俊夫の従兄弟である壮介。
彼らが現実(?)の東京をゆききします。
ただし、それを深くアンサーストーリーと考えてしまうとますます混乱するので、わたしは全く別物と思って消化してしまいました。
壮介の扱いは『銀河電燈譜』での方がお好みです。
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