作/長野まゆみ
出版社/作品社
ReviewWriteDate:2001/2/1
LastUpdate:2001/2/1
Note:
小説・エッセイ等多数のおたのしみ本。
ヒトコトReview:
--------------------------------------------------------------------------------
年末年始、おたのしみ読本
--------------------------------------------------------------------------------
まあ別に年末年始じゃなくてもいいんですが。
ちょうど昨年末に発売された最新刊、ヒマでだらだらした年末年始になんとなくわくわくする時間をいただけたので。ごちそうさまです。(笑)
『絶対安全少年』は長野まゆみ自身が「おたのしみ本」と言っていたように
小説2本、豆蔵辞典、エッセイ各種、詩に関するエッセイ等と盛りだくさん。
■2本の小説について
小説はうーん、まあいつもの長野節。
正直『遊郭の少年』は何故猫? やっぱり猫? 何故遊郭? うーんなんだかばらばらした小説。
といった感じ。
雰囲気はあるけどわけわかんない。
別に理屈で解決してもうらう必要もないんですがね・・・なんとなく散漫。
猫──というのは長野まゆみ常連の(笑)モチーフなのですが、猫であるという伏線ばりばりで読者がそれを知った上で読みすすめるタイプが多いのに、今回は猫と気づかなかったわたし。
首に鈴ついてるって言われたらいきなり「猫だわ!」と気づかないといけないのかな。
遊郭という場をつかって性的な表現をするにもちょっと中途ハンパで世界に入れなかったし
突然「ぼくは忘れていたのだ」形式のパターンってちょっと好きじゃないのよね。
いわば夢オチぐらい、肩透かしじゃない?
『雪の落とし子』は素直にきれいなお話。
■必読! 『特製《豆蔵辞典》』
なんといってもこの『絶対安全少年』の一番のおたのしみは『特製《豆蔵辞典》』でしょう。
これは百科辞典のようなもの。
『ぼく』が兄である『麻旗』や『由旗』の助言を受けながら、友人『岡村くん』とともにこの『特製《豆蔵辞典》』を作成しているのだ。
ぼくの主観で選ばれた言葉たちが、さまざまな例文とぼくからのコメントでつづられる。
このコメントがなんともいい。ここだけでぼくの世界がひろがり、物語として成立してしまう。
兄とぼくの関係。
友人とぼくの関係。
もっともっと読みたいと思ってしまう。
特に「わ」の項目にある『忘れな草』に関するコメントがいい。『ぼく』は以下のように始めるのだ。
『ぼく』と『岡村くん』、ふたりの考え方の違いと同時にお互いを大切に思っていることが伝わります。その後の問答?は自分でお読みください。
ちなみにわたしは平気で友達のことも忘れてしまう人なので、他人も自分をわすれて当たり前だと思っているし
だからこそ大切な人々の常に「今」であれるよう、多少の努力はしないとね・・・と思っております。
その努力をね、一般人以上にしていない自覚があるからなんだけど。
■『読み違え「少年」詩歌集』
『読み違え「少年」詩歌集』は長野まゆみが好きな詩人俳人の詩歌をピックアップして解説したもの。
じつは詩とか苦手なわたしでも「お、この作家読んでみたい」と思ってしまいました。
ただし、興味を覚えるのはその詩歌じゃなくて、作者にまつわるエピソードだったりするんですが。
詩って相当のめりながら読まないとナンにも伝わってこない妙な文章ですよね。
もう、感受性全開じゃないと(わたしには)なんも届かない。
むかしむかし、『地獄の季節』で発狂して読むのやめました。わけわかんないんだもん。
出版社/作品社
ReviewWriteDate:2001/2/1
LastUpdate:2001/2/1
Note:
小説・エッセイ等多数のおたのしみ本。
ヒトコトReview:
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年末年始、おたのしみ読本
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まあ別に年末年始じゃなくてもいいんですが。
ちょうど昨年末に発売された最新刊、ヒマでだらだらした年末年始になんとなくわくわくする時間をいただけたので。ごちそうさまです。(笑)
『絶対安全少年』は長野まゆみ自身が「おたのしみ本」と言っていたように
小説2本、豆蔵辞典、エッセイ各種、詩に関するエッセイ等と盛りだくさん。
■2本の小説について
小説はうーん、まあいつもの長野節。
正直『遊郭の少年』は何故猫? やっぱり猫? 何故遊郭? うーんなんだかばらばらした小説。
といった感じ。
雰囲気はあるけどわけわかんない。
別に理屈で解決してもうらう必要もないんですがね・・・なんとなく散漫。
猫──というのは長野まゆみ常連の(笑)モチーフなのですが、猫であるという伏線ばりばりで読者がそれを知った上で読みすすめるタイプが多いのに、今回は猫と気づかなかったわたし。
首に鈴ついてるって言われたらいきなり「猫だわ!」と気づかないといけないのかな。
遊郭という場をつかって性的な表現をするにもちょっと中途ハンパで世界に入れなかったし
突然「ぼくは忘れていたのだ」形式のパターンってちょっと好きじゃないのよね。
いわば夢オチぐらい、肩透かしじゃない?
『雪の落とし子』は素直にきれいなお話。
■必読! 『特製《豆蔵辞典》』
なんといってもこの『絶対安全少年』の一番のおたのしみは『特製《豆蔵辞典》』でしょう。
これは百科辞典のようなもの。
『ぼく』が兄である『麻旗』や『由旗』の助言を受けながら、友人『岡村くん』とともにこの『特製《豆蔵辞典》』を作成しているのだ。
ぼくの主観で選ばれた言葉たちが、さまざまな例文とぼくからのコメントでつづられる。
このコメントがなんともいい。ここだけでぼくの世界がひろがり、物語として成立してしまう。
兄とぼくの関係。
友人とぼくの関係。
もっともっと読みたいと思ってしまう。
特に「わ」の項目にある『忘れな草』に関するコメントがいい。『ぼく』は以下のように始めるのだ。
ぼくがこの項目に忘れな草を書いたのは、心惹かれるワ<わ>行の語をほかに思いつかなかったからにすぎない。だいたい、死に際に「私を忘れないで」などと云う人間を、ぼくは好きになれない。身勝手すぎる。「きみを忘れない」と云うのなら、まだしもだけどね。でも、ぼくが死ぬ立場だったら、断じて忘れてもらおう。「なにもかもすべて忘れてくれ」と云う。
『ぼく』と『岡村くん』、ふたりの考え方の違いと同時にお互いを大切に思っていることが伝わります。その後の問答?は自分でお読みください。
ちなみにわたしは平気で友達のことも忘れてしまう人なので、他人も自分をわすれて当たり前だと思っているし
だからこそ大切な人々の常に「今」であれるよう、多少の努力はしないとね・・・と思っております。
その努力をね、一般人以上にしていない自覚があるからなんだけど。
■『読み違え「少年」詩歌集』
『読み違え「少年」詩歌集』は長野まゆみが好きな詩人俳人の詩歌をピックアップして解説したもの。
じつは詩とか苦手なわたしでも「お、この作家読んでみたい」と思ってしまいました。
ただし、興味を覚えるのはその詩歌じゃなくて、作者にまつわるエピソードだったりするんですが。
詩って相当のめりながら読まないとナンにも伝わってこない妙な文章ですよね。
もう、感受性全開じゃないと(わたしには)なんも届かない。
むかしむかし、『地獄の季節』で発狂して読むのやめました。わけわかんないんだもん。
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