宮内庁雅楽演奏会へ行く

左舞をやっているY嬢からのご招待により、いわし姉とともに宮内庁の雅楽演奏会行って来ました。

特殊やなあと思うのは一般公開ものではなく、あくまで関係者からご紹介いただいた招待状持参者のみ入れるという点。にもかかわらずかなり早くから沢山の人がいたという点。普段生活している空間では出会えない、存在しない人たちも集めればこんなにいるんだなあと思うと『世間』って何なのだろうと毎度思う。話はヨコだけど入院すると「世の中にはこんなに病気の人が」と思うし、仲間内で独身だらけで遊んでると「世の中の女子未婚率はこんなに高いのか」と思うが一方を見るとそれが実はマイノリティ空間だったり。

さて場所は皇居内の施設。

写真のような会場です。ちなみに写真は２Fの高円宮妃殿下の席として用意されていたところから撮影。

演目としてはまずは管弦、その後舞。



管弦：双調音取/賀殿急/武徳楽/新羅陵王急

舞楽：桃李花（左舞）/狛桙（右舞）



ちなみに開演は10:30、集合したのは9:15、もちろん早起きです。

そして奏でられる雅やか……だが不思議な周波数を持った音……予想をたがえず夢の世界へ──。

実に心地よい眠りを誘う楽です(笑)。



もっぱら管弦の時は「きっとあの楽器の人は『オレはもっとソウルフルに弾きたい』『本当はぼくだって弦モノをやりたかったんだ』とか思ってるんじゃないだろうか」と楽人たちの様子を見ては無駄な妄想に頭を一杯にしてしまう。鼓とか太鼓系とかはおじさんが多かったので「なるほどリズム隊はいかなる音楽とて要ということか」と感心したり「しかし花形は笛ものなのか？」と考えふけったり。

配役表見ても親戚縁者ばっかり風なんで婿取りとか養子とかで名前守ってるんだろうかとか色々考える。実に面白い。

自分は楽器としては筝しかわからないので、ついつい筝の音と指使いばっかりみてました。



舞は左右の両方で、いずれも四人舞。曰く左舞は中国系、右舞は朝鮮系とのことですが左舞はわりと普通の狩衣風だったのに対し右舞は確かに朝鮮っぽかった。

『桃李花』での冠に挿頭花姿が春っぽくて可愛い。いや、舞ってるのはおじさんだったりもするが。（でも若い人もいた）

『狛桙』は四人とも棹を持って色々と演ずる動きがあるもの……がしかし、このあたりで眠気がピークに……気がつくと棹持ってたり気がつくと棹が置かれていたりと途中途中で意識が飛んでました。やはり楽の音には催眠効果がある……。



その後皇居のお花なんかをぐるりと見て周り、丸ビルでランチして解散。

帰宅して選挙行ってその後昼寝というか夕寝。実に心地よくも深い眠りでした。嗚呼ベッド最高。