ディスカバリーチャンネルで偶然見かけた『映画監督チェン・カイコーの世界』を、よっしゃと思い録画して最初から見直してみました。
チェン・カイコーといえば言わずと知れた『覇王別姫 さらば我が愛』の監督です。
最初は語学の勉強のつもりで録画したんだけど──チェン・カイコー、ずっと英語しゃべってました。(笑)
いやまあ英語の勉強だと思えばいいのかもしれないけど、中国語の勉強のつもりだったんだが……。
しっかし流暢ですね、監督。
主に監督が撮ってきた作品を通じて彼の人生を語るといったドキュメントなんですがいくつも馴染み深い映画が出てきては目を引きます。そらもちろん、レスリー・チャンが出まくるからですが。
思えばワタシが文化大革命の何たるかを知ったのは『覇王別姫』でした。本気で衝撃でした。よく考えればワタシが文化大革命をよく知らないのも当然で、生まれた頃には収束しかけてたころだし、世界史の授業でそこまで近代はなかなかやらないしやってもオマケだし。
あのレスリー演じる蝶衣が弾劾され、愛し続けてきた小婁にまで裏切られてというあの革命シーン、あまりの恐ろしさに夜中映画見ながら映画を見ることをやめることもできず、でも思い切り平日で翌朝遅刻したのを覚えてます。深夜にビデオ見てたのだ。
チェン・カイコーは世代的に文化大革命を生きているしその思いがあの映画に反映しているのだとは思っていたけど、実は彼自身が映画監督であった父親を弾劾するというある種の裏切り行為をし、自分を正当化しようとしてもしきれない苦い辛い思いを得ていたんですね。だからこそ自分の過去をそのままにあの映画を撮ったわけだ。逆にすごい勇気というか……。
ほんの40〜30年前にあったあの混乱した時代が、映画の中だけではなく確かにあったものだというのを実感したのは実は映画ではなくて、ワタシの中国語の先生からでした。先生は子どもの頃文革を経験していて、大学教授という知識層であった父親はやはり弾劾される側に回されていたらしい。その話をしてくれたときに思わず涙ぐむ先生を見て、ドラマの中映画の中みたいなことも実はこんな隣りであったことなんだとしみじみ思ったのでした。多分こういうこと、他にも山ほどあるんだよね。気づくための扉がうまいこと開くか開かないかってことだけで。知らないほうが気楽なことも往々にしてあるし。
日本で『北京バイオリン』という邦題で上映された『TOGETHER』のシーンも多く出てきて、『花の影』でちょっとヤバめなレスリーも見れて『覇王別姫』の子役シーンも出てきてダイジェスト的にはなかなか楽しく色々考えさせられるドキュメントでした。
もっかい一通り見たくなったなあ。
最近公開した『PROIMISE』も結構話題に出ていた。ワタシは見てないんだけどチャン・ドンゴンと真田氏の映画だったような……。
そこで脚本家が言ってた台詞がある意味すごくて。
この映画の脚本をつくるにあたり、チェン・カイコーは脚本家に5ヶ月時間を拘束するぞと言って始めたらしいんですが、結局丸5ヶ月かけてストーリーを練って練って練って練ってようやくチェン・カイコーを満足させる話ができたんだそうで。
長さが三時間もあるわけでもないフィルムで、そこまでひたすら時間をかけて話つくってってやっぱすごいなぁ。その間、他の仕事せずにずーっとそれやってるんだろうし。
チェン・カイコーといえば言わずと知れた『覇王別姫 さらば我が愛』の監督です。
最初は語学の勉強のつもりで録画したんだけど──チェン・カイコー、ずっと英語しゃべってました。(笑)
いやまあ英語の勉強だと思えばいいのかもしれないけど、中国語の勉強のつもりだったんだが……。
しっかし流暢ですね、監督。
主に監督が撮ってきた作品を通じて彼の人生を語るといったドキュメントなんですがいくつも馴染み深い映画が出てきては目を引きます。そらもちろん、レスリー・チャンが出まくるからですが。
思えばワタシが文化大革命の何たるかを知ったのは『覇王別姫』でした。本気で衝撃でした。よく考えればワタシが文化大革命をよく知らないのも当然で、生まれた頃には収束しかけてたころだし、世界史の授業でそこまで近代はなかなかやらないしやってもオマケだし。
あのレスリー演じる蝶衣が弾劾され、愛し続けてきた小婁にまで裏切られてというあの革命シーン、あまりの恐ろしさに夜中映画見ながら映画を見ることをやめることもできず、でも思い切り平日で翌朝遅刻したのを覚えてます。深夜にビデオ見てたのだ。
チェン・カイコーは世代的に文化大革命を生きているしその思いがあの映画に反映しているのだとは思っていたけど、実は彼自身が映画監督であった父親を弾劾するというある種の裏切り行為をし、自分を正当化しようとしてもしきれない苦い辛い思いを得ていたんですね。だからこそ自分の過去をそのままにあの映画を撮ったわけだ。逆にすごい勇気というか……。
ほんの40〜30年前にあったあの混乱した時代が、映画の中だけではなく確かにあったものだというのを実感したのは実は映画ではなくて、ワタシの中国語の先生からでした。先生は子どもの頃文革を経験していて、大学教授という知識層であった父親はやはり弾劾される側に回されていたらしい。その話をしてくれたときに思わず涙ぐむ先生を見て、ドラマの中映画の中みたいなことも実はこんな隣りであったことなんだとしみじみ思ったのでした。多分こういうこと、他にも山ほどあるんだよね。気づくための扉がうまいこと開くか開かないかってことだけで。知らないほうが気楽なことも往々にしてあるし。
日本で『北京バイオリン』という邦題で上映された『TOGETHER』のシーンも多く出てきて、『花の影』でちょっとヤバめなレスリーも見れて『覇王別姫』の子役シーンも出てきてダイジェスト的にはなかなか楽しく色々考えさせられるドキュメントでした。
もっかい一通り見たくなったなあ。
最近公開した『PROIMISE』も結構話題に出ていた。ワタシは見てないんだけどチャン・ドンゴンと真田氏の映画だったような……。
そこで脚本家が言ってた台詞がある意味すごくて。
この映画の脚本をつくるにあたり、チェン・カイコーは脚本家に5ヶ月時間を拘束するぞと言って始めたらしいんですが、結局丸5ヶ月かけてストーリーを練って練って練って練ってようやくチェン・カイコーを満足させる話ができたんだそうで。
長さが三時間もあるわけでもないフィルムで、そこまでひたすら時間をかけて話つくってってやっぱすごいなぁ。その間、他の仕事せずにずーっとそれやってるんだろうし。
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