ようやく見ることができました『インファナル・アフェア?』。
?を見てから2年ぐらい経っている気がします。?を見たときの衝撃はかつてここでも書いたんですが、香港映画でこんな緻密なものが出来るとは本当に思っていなくって。(何気に失礼)
?のあの構成のすばらしさ! 完敗って感じで、それまで特に興味がなかったアンディ・ラウに開眼したという記念すべき作品でした。
ようやく近所の映画館で?をやるってんで、忙しい仕事のさなか強引に時間を作って行ったのですが、事前に聞いてとおり、?も素晴らしい! すげー面白い。
ただ、面白いと感じるポイントは違って、?はラウとヤンというふたりの潜伏者の鬼気迫るやり取り、スパイ合戦、対決──というものに釘づけで映画館で息を飲んでは叫びそうになるのを抑えていたのですが、今回は人間同士のエピソードにすっかり呑まれてしまいました。
基本的に?を見ないで?を見る人はいないとは思うんだが、この某映画館、何故か?→?→?の上映順なんだよね。時制は確かにそれが正しいのですが(?は?の過去編だから)、?を見ているからこそ面白い見方が出来るという演出が多かったんですね。
例えばオープニング、ウォン警部が誰かと密談をしている、誰かわからない、会話は続く、まだわからない、わからないと思っていたら現れたのはサム! ?で宿敵として戦うふたりがまだその関係になっていない、警察と黒社会のボスになる前のサム。
いずれふたりが血で血を洗い、結果ともに死すことを知っている観客にとってはそれだけで「おおっ」てシーンなんですが、いやはや?から見たらわかんないしね。
他、やはり?で切ない死に方をしてしまうヤン弟分のキョンとヤンが出会うシーンとか、キョンが親を亡くして獄中で泣くのを慰めるヤンとか、後を知っているからこそ面白いシーンが多かったです。
基本的には?で主役のヤン(?でトニー・レオン)とラウ(?でアンディ・ラウ)の若かりしころのお話なんですが、蓋を開ければ香港黒社会の親父たちと警察の親父たちの熱き暗き戦い。親父たちがそれぞれに危険で魅力的で、だからどっちかっていうと若者たちはかすむ。笑
イケメンとは程遠い親父たちの織り成す序曲が?につながるのね!
閉ざされた世界の、無間道の、終わりの始まりとしての暗がりが実にイイ。
芸達者なエリック・ツァン演じるサムがまたやっぱすげーし(誰があの『君さえいれば』のオカマと同一人物だと思うであろうか! まさに『ラヴソング』でのエリックですね)、アンソニー・ウォン演じるウォン警部とサムの関係、そして相棒ルク警部(船越に似てませんか)との関係、それでも前へ行かねばならぬ彼の背負うこれからを考えるラストもいい。
でも一押しはヤンの異母兄、黒社会のボス、フランシス・ン演じるハウでしょう。何となく伊原剛志に似てますね。抑えた一見ジェントルな容貌、態度でありながら黒社会のボスとして生きる。ずっと自分の側にいた手下も潜伏している刑事だということで、自らの手で命を消すあの凄さ(でも絶対裏に葛藤ありと妄想すると止まらない)。黒社会よりも表社会で成功しそうな人でありながら、黒社会から抜け出せず、表に出るチャンスを失い、家族も失い、弟であるヤンの裏切りも知り自らも死す。嗚呼もうサイコーです。(涙)彼についてはあらゆる妄想が頭を駆け巡り、ワタシちょっと冷静さを欠いています。汗
こんな男たちの演じる序曲は香港返還ととともに続くヤンとラウの物語になってゆく──うう、素晴らしいなあ。
この映画に出ているほとんどの役が?で死んでしまうことを知っているからこそ、ラスト香港返還とかサムの涙とパーティーでの図とか、胸に迫ります。
さて、メインの若者キャストももちろんよかった。
ショーン・ユー演じる若き日のヤンはトニー・レオン演じるヤンの雰囲気を持っていて、トニーが演じたのと同じ麻薬の品質チェック?のシーンも同じような仕草を見せるからすごい。正直、実はヤンが黒社会ボスの異母弟でそのせいで警察学校から出て潜入刑事になるってのは?に伏線ないし唐突だとは思うんですが、そういう立場で生きているヤンってのがショーン演じるヤンにはあった。抑えた雰囲気がカッコイイ。確か彼はトニーの演技を研究したとか何か昔読んだ記憶が……出展がもうどこかわかんないので確かめられないけど。
エディソン・チャン演じるラウはマリーという自分のボスの妻に恋をしながらどんどん闇に落ちていく今どき感というのがあって、それがリアルかも。カッコイイっす。
でもどっちが好みかーっていう毎度の話になるなら、?ならヤンに惹かれましたね。?はラウだったけど。いや、二度目見たときは?もヤンに共感したかな。
ラウはもっともっと深い闇を見ないといけない気がする。それは?であるのかな。近日見る予定なので確認してまいります。
あと、ちょっとびっくりしたのがカリーナ・ラウでして。
ワタシの知っているカリーナ・ラウじゃない! つーか、老けたなあ。もちろん美人なんだけど前はもっとぽっちゃりしてたから。最初別人かと思ってしまった。でも声がカリーナだしなあ。まだトニーとは結婚しないんでしょうか。つか、トニーお前ってオトコわっ!笑
?が楽しみです。
しかし?、親父たちにめろめろになりましたよ。
■インファナル・アフェア?

?を見てから2年ぐらい経っている気がします。?を見たときの衝撃はかつてここでも書いたんですが、香港映画でこんな緻密なものが出来るとは本当に思っていなくって。(何気に失礼)
?のあの構成のすばらしさ! 完敗って感じで、それまで特に興味がなかったアンディ・ラウに開眼したという記念すべき作品でした。
ようやく近所の映画館で?をやるってんで、忙しい仕事のさなか強引に時間を作って行ったのですが、事前に聞いてとおり、?も素晴らしい! すげー面白い。
ただ、面白いと感じるポイントは違って、?はラウとヤンというふたりの潜伏者の鬼気迫るやり取り、スパイ合戦、対決──というものに釘づけで映画館で息を飲んでは叫びそうになるのを抑えていたのですが、今回は人間同士のエピソードにすっかり呑まれてしまいました。
基本的に?を見ないで?を見る人はいないとは思うんだが、この某映画館、何故か?→?→?の上映順なんだよね。時制は確かにそれが正しいのですが(?は?の過去編だから)、?を見ているからこそ面白い見方が出来るという演出が多かったんですね。
例えばオープニング、ウォン警部が誰かと密談をしている、誰かわからない、会話は続く、まだわからない、わからないと思っていたら現れたのはサム! ?で宿敵として戦うふたりがまだその関係になっていない、警察と黒社会のボスになる前のサム。
いずれふたりが血で血を洗い、結果ともに死すことを知っている観客にとってはそれだけで「おおっ」てシーンなんですが、いやはや?から見たらわかんないしね。
他、やはり?で切ない死に方をしてしまうヤン弟分のキョンとヤンが出会うシーンとか、キョンが親を亡くして獄中で泣くのを慰めるヤンとか、後を知っているからこそ面白いシーンが多かったです。
基本的には?で主役のヤン(?でトニー・レオン)とラウ(?でアンディ・ラウ)の若かりしころのお話なんですが、蓋を開ければ香港黒社会の親父たちと警察の親父たちの熱き暗き戦い。親父たちがそれぞれに危険で魅力的で、だからどっちかっていうと若者たちはかすむ。笑
イケメンとは程遠い親父たちの織り成す序曲が?につながるのね!
閉ざされた世界の、無間道の、終わりの始まりとしての暗がりが実にイイ。
芸達者なエリック・ツァン演じるサムがまたやっぱすげーし(誰があの『君さえいれば』のオカマと同一人物だと思うであろうか! まさに『ラヴソング』でのエリックですね)、アンソニー・ウォン演じるウォン警部とサムの関係、そして相棒ルク警部(船越に似てませんか)との関係、それでも前へ行かねばならぬ彼の背負うこれからを考えるラストもいい。
でも一押しはヤンの異母兄、黒社会のボス、フランシス・ン演じるハウでしょう。何となく伊原剛志に似てますね。抑えた一見ジェントルな容貌、態度でありながら黒社会のボスとして生きる。ずっと自分の側にいた手下も潜伏している刑事だということで、自らの手で命を消すあの凄さ(でも絶対裏に葛藤ありと妄想すると止まらない)。黒社会よりも表社会で成功しそうな人でありながら、黒社会から抜け出せず、表に出るチャンスを失い、家族も失い、弟であるヤンの裏切りも知り自らも死す。嗚呼もうサイコーです。(涙)彼についてはあらゆる妄想が頭を駆け巡り、ワタシちょっと冷静さを欠いています。汗
こんな男たちの演じる序曲は香港返還ととともに続くヤンとラウの物語になってゆく──うう、素晴らしいなあ。
この映画に出ているほとんどの役が?で死んでしまうことを知っているからこそ、ラスト香港返還とかサムの涙とパーティーでの図とか、胸に迫ります。
さて、メインの若者キャストももちろんよかった。
ショーン・ユー演じる若き日のヤンはトニー・レオン演じるヤンの雰囲気を持っていて、トニーが演じたのと同じ麻薬の品質チェック?のシーンも同じような仕草を見せるからすごい。正直、実はヤンが黒社会ボスの異母弟でそのせいで警察学校から出て潜入刑事になるってのは?に伏線ないし唐突だとは思うんですが、そういう立場で生きているヤンってのがショーン演じるヤンにはあった。抑えた雰囲気がカッコイイ。確か彼はトニーの演技を研究したとか何か昔読んだ記憶が……出展がもうどこかわかんないので確かめられないけど。
エディソン・チャン演じるラウはマリーという自分のボスの妻に恋をしながらどんどん闇に落ちていく今どき感というのがあって、それがリアルかも。カッコイイっす。
でもどっちが好みかーっていう毎度の話になるなら、?ならヤンに惹かれましたね。?はラウだったけど。いや、二度目見たときは?もヤンに共感したかな。
ラウはもっともっと深い闇を見ないといけない気がする。それは?であるのかな。近日見る予定なので確認してまいります。
あと、ちょっとびっくりしたのがカリーナ・ラウでして。
ワタシの知っているカリーナ・ラウじゃない! つーか、老けたなあ。もちろん美人なんだけど前はもっとぽっちゃりしてたから。最初別人かと思ってしまった。でも声がカリーナだしなあ。まだトニーとは結婚しないんでしょうか。つか、トニーお前ってオトコわっ!笑
?が楽しみです。
しかし?、親父たちにめろめろになりましたよ。
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